「 投稿者アーカイブ:kikenchi 」 一覧
【それでも私は記録する】 ―イスラエル兵による“処刑”報道の代償― 土井敏邦 ジャーナリスト
2017/02/13
-土井敏邦(どい・としくに)
事実を伝えることで、ジャーナリストは時には命の危険を晒される。その現実を、私は昨年秋、パレスチナの現場で目の当りにした。
パレスチナ人のジャーナリストで人権活動家のイマド・アブシャムシーエが偶然、その後世界中を震撼させたスクープ映像を撮影したのは昨年3月24日、ヨルダン川西岸最大の街ヘブロンの中心地でのことだった...
「イラク・バグダッドの映画監督たち」 綿井健陽
2017/01/24
-綿井健陽(わたい・たけはる)
年末年始を挟んでおよそ1カ月、イラクで若い映画監督たちをビデオカメラで追っていた。
そのきっかけは、2014年12月、UAE(アラブ首長国連邦)で開かれた「ドバイ国際映画祭」で、私の映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』の上映後、イラク人の若手映画監督ワレス・クワイシュ(当時22歳)と会ったことからだ。
杉本祐一さん「旅券返納命令事件」 裁判について 石丸次郎
2016/11/22
-石丸次郎(いしまる・じろう)
2015年2月、新潟在住のフリージャーナリスト杉本祐一さんが、シリア取材を計画したことによって外務省から旅券返納命令と渡航制限を受けるという前代未聞の事態が発生しました。杉本さんはそれを不当だとして、その取り消しを求める裁判を闘っています。
シリアの市民ジャーナリスト、ハディ・アブドラ氏に「報道の自由」賞 (中東ジャーナリスト 川上泰徳)
2016/11/22
-川上泰徳(かわかみ・やすのり)
国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」が主催する「RSF-TV5モンド報道の自由賞」の今年の受賞者が11月7日に発表され、シリア内戦が続くシリアの反体制支配地域で戦地から現地のニュースを伝え続けてきたシリア人市民ジャーナリストのハディ・アブドラ(Hadi Abdullah)氏(29)がジャーナリスト部門で受賞した。
ベイルートの「一日内戦」の記憶 川上泰徳 中東ジャーナリスト
2016/10/19
-川上泰徳(かわかみ・やすのり)
いま、私はレバノンの首都ベイルートに一カ月ほど滞在し、パレスチナ難民キャンプを取材している。
レバノンは内戦が続くシリアの隣国であり、レバノン政治は親シリア勢力と反シリア勢力が対立している。2011年春にシリアで内戦が始まった後、レバノンに飛び火するのは時間の問題と言われてきた。これまでのところ、シリア国境に近い北部や東部は不安定ではあるが、国内への内戦の波及はない。しかし、いまでもレバノンでいつ状況が悪化しても不思議ではない。
「安田純平さん事件」にどう向き合ってきたか 土井敏邦 ジャーナリスト
2016/10/19
-土井敏邦(どい・としくに), 安田純平さん拘束関連
2015年2月、シリアでの後藤健二さん殺害事件の直後、ジャーナリストの川上泰徳さん、石丸次郎さん、綿井健陽さん、それに私の4人が集まって、「今後こういう事件を未然に防ぐために何をすべきか、またすべきでないかを、危険地で取材し報道する私たちジャーナリストたち自身で検討し、継承していこう」と立ち上げたのが、この「危険地報道を考えるジャーナリストの会」(略称・「危険地報道の会」)である。
「危険地報道を考えるジャーナリストの会」への参加を呼びかけます。
2016/08/19
-未分類
フリーランス、組織所属という立場を超えた「危険地報道を考えるジャーナリストの会」(略称・「危険地報道の会」)を立ち上げるにあたり、すべてのジャーナリストのみなさんに広く会への参加を呼びかけます。
安田純平さん拘束事件の経緯
2016/08/04
-安田純平さん拘束関連
■2015年6月23日 安田さんトルコ南部の国境を越え、シリア入国。連絡断つ...
■7月10日 岸田外務大臣の記者会見で、フジテレビ記者が「安田純平さんがシリアで連絡...
■12月22日 国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部・パリ)のアジア太平洋...
■12月28日 「国境なき記者団」は、安田さんに関する12月22日の発表について...
■2016年3月16日 安田氏とみられる男性の動画がフェイスブック上で公開された...
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友人として見た安田純平さん 藤原亮司 ジャーナリスト/ジャパンプレス
2016/08/03
-安田純平さん拘束関連
安田純平さんに初めて「会った」のは、2005年10月に公開された映画、「人質」の画面の中だった。東京新聞の吉岡逸夫氏が撮られた、イラクにおける日本人誘拐事件を扱ったドキュメンタリー作品。その中の「人質」の一人として、安田さんは描かれている。その映像で彼の顔を見たときの衝撃を今も忘れることができない。そこに写っている顔は、まるで人間を信用しなくなった野生動物のようだ、と私は感じた。人はどれほどの苦悩や怒り、やり切れなさを経験すればこのような顔になるのかと…